映画メモ

ウルフウォーカーの映画メモのネタバレレビュー・内容・結末

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

ブレンダンとケルズ、ブレッドウィナーなど見てるけど
毎回やっぱ思うのは話がつまんないというか微妙というかツッコミ待ちなのかとか…

アニメ表現とか絵柄とか好きだけど…
そこはすごくいいんだけど…!

以下個人の感想です酷評してます。
好みが合わなかったとかもあると思うのでそう思う人もいるんだくらいで読んでください。



もののけ姫みたいに動物への畏敬の念みたいなのは全然ないからオオカミたちがただのアイコンとしてしか機能してない魂はない
そういうのは文化の違いなのかな?
民話や神話みたいなものに興味のある層はそういう感情を持ってるだろうと思うんだけどなんか薄い話だった。
というかもののけ姫に似てるせいもあってもののけ姫を超えれないのかもしれない。


一番ついてけなかったのは自分も狩りに参加したいとダダこねて森に入り込んだ主人公があっさりウルフウォーカーとか狼たちと打ち解けてるとこ

いやお前は狼狩るの好きなんじゃないんかいっていう。前は父親と狩りに行ってたってセリフがあるし、ほんと無邪気にゲーム的に殺してたのかなみたいな。子供の柔軟さなのかもしれないけど…

自分の浅はかさで鷹を間違って撃ってしまったのにそれに対する父親の叱りは激甘。
そしてウルフウォーカーに持って行かれて見失ったと思ったら森の中で元気になってすぐ登場。復活して良かったねとは思うけど、もう少し自分の招いた行動と結果を反省させる隙を与えてもいいんじゃないのかなと突っ込んでしまう。
これが冒頭で起こるからもうそっから結構ずっと苦痛。

そもそも最初の最初、なんで狼たちが羊飼いを傷つけたのにウルフウォーカーが出てきて傷を癒すのか謎。
森林伐採に怒っていて警告したかったのだとして、傷治しちゃったらあんまり意味がないように思う。
だったら最初から襲うなよって思うし、勝手に狼たちが襲ったのの尻拭いしてるんだとしても特に説明もないから意味不明。
森を脅かすなよみたいな警告、かつ、私たちはあなたに敵意はないんですよって意思表示しているとかってことなのかもしれないけど割と矛盾した状態を最初に提示される。
ウルフウォーカーから何か一言、羊飼いへのセリフがあるだけでもわかるのに。

ただ単に「ウルフウォーカーは狼を従えることができて傷も癒せますよ」って説明したいだけの始まり方で全然ストーリーに組み込まれてない演出で腹立ってきた。

途中の父親やウルフウォーカーとのすれ違いとかもただの言葉不足で起きてるだけのことでイライラしてしまう
というかすれ違いになることへの説得力が多分ストーリーや演出に足りてないせい

中盤あたりでウルフウォーカー側は素直に開拓されそうで危なくなってきたからこの森から群れごと引っ越しますって計画だったってわかるしなんか肩透かし食らった気になる。対立すらしてなかったのかという。
共存していこう!という気持ちを訴えてる人は特にいないからこの映画のテーマは別に共存とかじゃないと思うというかテーマそのものがなさそう。

ウルフウォーカーの設定かっこいいからアニメにしよ。みたいなノリに感じる。
結局ウルフウォーカーが魅力に見えないし主人公にも魅力がない。

複雑なストーリーを子供向けアニメだから与えなかったということなのだとしたらひどい怠慢だと思う。子供はそんなに馬鹿じゃないと思うし、大きくなってから当時はよくわかってなかったけど見直したらこんな深いストーリーだったのかと2回目に感動できる体験があったりするのにそういうのも考えて欲しいと思った。

表現だけは毎回素晴らしいから誰かいいストーリーつけてあげてほしい!
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