近本光司

シュシュシュの娘の近本光司のレビュー・感想・評価

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)
3.5
外国人排斥運動、公文書改竄、公務員の自殺。こうしたあきらかなモデルをもつ政治的問題が、ここでは埼玉県のうらびれた自治体を舞台にし、矮小化されたスケールで再現されてゆく。このスケールダウンはプロダクションそのものの身の丈にあわせるための、きわめて適切な選択であった。アクションの欠落した、だらっとした忍者活劇。いい。