夢は熔ける
形を変えながら
まとわりつく
だからいつも重たい
知っていることばかり
なのに
知らないふりばかり
行方不明の心
そもそも
初めから在ったのかも
疑わしくて
立ち止まってみる
ならば何に従ってこの涙は
落ちるというのだろうか
見えないものに
見透かされる
空は燻る
姿を消しながら
広がりつつ
だからいつも眩しい
持っているものばかり
そして
要らないふりばかり
不承不承の仕草
この頃
少しでも触れたらしく
嘆かわしくて
蘇ってくる
ならば何を間違ってこの痛みは
駆けるというのだろうか
食わないくせに
咬みつかれる
忍ばせたままにするよりも
こっそりあっさり
ぽろり
行方不明の心
そもそも
初めから在ったのかも
疑わしくて
立ち止まってみる
ならば何に従ってこの涙は
落ちるというのだろうか
見えないものに
見透かされる
