FREDDY

ショック・ドゥ・フューチャーのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

マーク・コリン監督がアルマ・ホドロフスキーの主演で制作した青春音楽映画である本作は、1978年のパリを舞台に、依頼されたCM曲の楽曲制作に取り掛かるも作業が滞り、クライアントへの提出期限も間近に迫り不安と焦りを感じていた中、友人のミシェルから部屋ごと借りていたシンセサイザーの不具合に見舞われたことでミシェルに紹介された技術者のエルベ・ジラールに修理を依頼したところ、彼が持っていたパリに3台しかないという日本製のリズムマシン"ローランド CR-78"に魅せられ、頼み込んで貸してもらったリズムマシンで楽曲制作に乗り出した若手ミュージシャンのアナ・クリモバが、提出期限に間に合わず担当者ジャン=ミとトラブルを起こし落ち込んでいたところ部屋に訪れてきた、CM曲の歌の収録を約束していた歌手のクララと意気投合し、彼女とともにアイデアを共有し即興で楽曲の制作を始めたところ思いがけない成果を得られたことで、"未来の音楽"を完成させようと男性優位の音楽業界で友人らとともに奮闘していく様が描かれた作品となっているのだが、男社会の音楽業界で未来を切り開こうと奮闘する若手の女性ミュージシャンを主人公とした青春ドラマであり、1978年のパリを舞台にエレクトロ・ミュージックの序章を描いた音楽映画でもある本作は個人的には最後まで楽しめましたし、劇中で使用されている音楽もまた印象的で耳心地が良く、プレイリストとして楽しめる一面もあるので音楽好きにはオススメできる一作ではないでしょうかね。"ローランド CR-78"などといったリズムマシンも登場するので機材が好きな人も違った楽しみ方が出来るかと。ただ、それ以外の人は少しばかり退屈に感じてしまうような節もあるので一概に良作とは言えないかもしれませんね。
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