ばろん

プロジェクト・パワーのばろんのレビュー・感想・評価

プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)
3.5
最近流行ってるんですかね「能力系」。

Avengers、X-MEN、Watchmen、THE BOYS、TheUmbrellaAcademy...

スーパーパワーを扱った作品が数多ある2020年。もはや単純な勧善懲悪ものはお腹いっぱいな界隈。その中でも近年、能力者を易々と「正義の味方」にはしない新たなフェーズへと移り始めていることも確かだ。そして今作も漏れなく挑戦する姿勢が伺える内容となっている。

服用すると5分間超能力が得られるピル。しかしそれには適応力が必要とされ、不適合者は爆発してしまうというリスクを伴う。その上自分の能力は手に入れてからでないと知ることができない。そんな危険なピルを密売する組織を追う警察と彼らに復讐を誓う元兵士の物語。

「パワー」を一時的にしか使うことができない最強の力とすることで、それを巡る攻防や切り札的な演出を生み出したり、新しい見せ方と感じた。

しかしながら物語自体はかなり単調でどこかで見たことあるようなもの止まり。ジョセフゴードン、ジェイミーフォックスと名俳優が主役を務める中、何番煎じか分からぬ展開を見せられてしまった気分。

やはり能力もので大事なのは力そのものではなくそれを使う者にどんなドラマがあるかではないだろうか。2時間という枠の中で詰め込むよりも、ドラマにした方が面白くなりそうだと感じた。
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