KeiRalph

私をくいとめてのKeiRalphのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
4.1
のん…否、能年玲奈完全復活!いつまでもあまちゃん目線で見守ってんじゃねえと言われそうですが、7年ぶりにアキちゃんユイちゃんが揃い踏みとなれば、あの頃毎日ツイッターに「あまちゃん最高!」と呟き続けていた私的には感無量としかいえない!許して!

と、そんな感傷に浸りっぱなしで終わっても良いんですが、作品の事も語らない訳にもいかず。同監督作「勝手にふるえてろ」同様に、こんな女子が果たしてこの世に居るのか、いや居るのだろうなと納得せざるを得ない拗れた女性の自己肯定と自我解放ぶりを素晴らしい表現力で能年玲奈は演じておりました。

自己抑制を自分のアイデンティティにしている為、仕事や趣味、恋愛に至るまでをもう1人の自分「A」と共存する事で保ち続けているみつ子。多田くんという男性との恋愛関係が深まる事もなく、平行線のまま進展が無く延々と自問自答が続くのがこの話のキモで、遥か昔の話ですが似たような感じだった私には多田くん目線で共感。

変わらない事で自分を守りたい気持ちが、一夜で全てなくなってしまう事の不安や恐れはよくわかる。一変じゃなくても良いから、少しづつで良いんだよ。
KeiRalph

KeiRalph