マサタク

私をくいとめてのマサタクのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
4.6
おひとりさまを心の底から楽しみ、人との関わり方に悩むみつ子と共感できる部分が
たくさんありました

みつ子の個性的なキャラクター、のんさんじゃないと演じられなかったんじゃないかなと思うほど素晴らしかったです!
怒って暴走するシーンはもちろん、Aに体を乗っ取られるところが最高

「皐月にとっては昔の話かもしれないけど、私にとっては現在だから」
かつては同じように切磋琢磨していた親友が1人先にいってしまい置いてかれたような気持ちになるみつ子、
新しい地に来てもなかなか足を伸ばすことのできない皐月、
全く違う環境になった2人だけど気持ちは同じようなところにあったんじゃないかなと思いました

前半は音楽や効果音が特徴的で、
語尾にハートマークがつくところの音や
自由の女神越しに火を灯す音が
みつ子の世界観を表していて面白かったです

特に印象的だったのが「ザッパーン」という言葉
みつ子の頭の世界に浸っていくのを表してるかと思いきや、レストランのシーンでは多田くんが言っていて驚きました

ときどき顔が見切れたり、手や足にフォーカスされているところには
監督の表情を考えさせたいという思いが込められていたと聞いて、確かに想像させられるなと納得しました

大瀧詠一さんの歌声素晴らしかったです!
くちびる〜♪の前の吐息まさに魂が蘇ってました!
マサタク

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