さはら

私をくいとめてのさはらのレビュー・感想・評価

私をくいとめて(2020年製作の映画)
3.7
ラストの価値。
ほぼずっと中村倫也との会話と
OLの日常の繰り返し。
何か起こりそうで何も起きない
の連続なので
すこし退屈さを感じたけど
ラストの価値。

飛行機に乗ったんや。っていう。
ずっと飛行機に乗るための話だったのか。

『勝手にふるえてろ』もこれも、
自分との対話を終えて他者とかかわる話。
「飛行機に乗る」の、こわいよな。
でも乗らなきゃいけないよな。
ひとりでも乗れた飛行機に、
林遣都と乗る。
「ひとりでも乗れた、」っていうのが
取りこぼしなくて好きだった。

沖縄旅行の話からホテルの場面。
林遣都を自分(A)だと思って、
でも林遣都は当然自分(A)ではない個人で
2人きりの空間の閉塞感に
耐えられなくなる過程。
『勝手に…』同様、そのあたりの
本当に感覚的な事を映像にしているのが
すごいとおもう。

橋本愛の場面。
ピンポンみたいでカッコよかった。


『勝手にふるえてろ』の渡辺大知も
この林遣都も、絶妙に不気味なのは
大九明子のパートナー観なのかしら。
「他人て不気味だけど、」って事なのか


退屈さがあったけど
ラストがクールだったし、
『さかなのこ』を見てから
漠然とあったのんを見たい気持ちが
消化できたのでよかった。

臼田あさ美バカにしすぎ
ああいう生き方もあると思うで。

片桐はいり
やっぱりすごい。
あの人が登場すると
急に奥行きが感じられる。

のんさん好き~
お洋服似合う~目キラキラ~
さはら

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