統合失調症のことは知っていても、こんなに怖い何かが見えたり聞こえたりするということを改めて感じた。
主人公の目線や思考に入り込んだ構成だから、義理の父親であるポールのことが最後まで悪人に見えたところが、純粋にすごい。
余命宣告された人に対しては皆その人に優しくしようとするけど、精神疾患だと軽蔑の目で見られることが多く本当に苦労しているんだと思った。
“僕自身が病気そのものじゃない”
切実にこの言葉を全ての人に本当の意味で理解してほしい。
アダムが、自分が誰かの大切な存在であることに気づくことができて本当によかった。