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僕と頭の中の落書きたちのakoのネタバレレビュー・内容・結末

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ここでは私の実体験が含まれている感想なので、解釈が違ったら悪しからず。

私は4年前に統合失調症を患って今はなんとか治りかけ、薬と三週間に一度の病院と週に一度のカウンセリングで治療中です。
この主人公と同じく私も高校3年で転校をしたのでより入り込みました。

見る人はえ、こんな病気なの?こんなことになるの?と驚かれた方もいるかもしれませんが、私にとっては幻覚や幻聴、薬の副作用や聴覚過敏などこんなに直接的に表されているとは思わず鑑賞途中に気分が悪くなってしまい思い出して嘔吐してしまいました。
知らなかった人がこうして映画を通して認知してくれるだけで作品にはありがたい思いでいっぱいなんですが!身体は嫌だったみたい!

もちろんそんな無理して映画を見る必要はないし、やめたらいいんです。
けれどこの4年で私は沢山映画を見てきて、些細なセリフでも心が楽になるヒントが貰えるかもしれないと見続けています。特にこの映画はラスト、恋愛をして良くなったよ〜だったら許さんぞという念があったからです。

結果的に終わりのだからって良くなるわけではなくて良い方向に向くかもねっていう終わり方でよかったし、私がここまで共感出来たってことは言語を超えて症状が似たような人が沢山いるってこと。それが信じられない気持ちになりました。

が、観終わって3日経った今はよほどのホラーより怖くて思い出すだけでゾワっとします。とにかく何歳でも身体がヘルプを出したら目標は捨てなくても休むのが仕事、もし同じ症状があるような人がここまで読んでたら今のままで充分よくやっているといいたいです。

まだこの映画をただの作品だと消化出来ないので、あえてノースコア。

2023.79
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