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アル中女の肖像のSoulFoodKitchenのレビュー・感想・評価

アル中女の肖像(1979年製作の映画)
4.2
ユーロスペース「ウルリケ・オッテンガー/ベルリン3部作」で見ました😊
1979年てニューウェーブ元年や。
新宿ツバキハウスやん😻
冷戦下の西ベルリンにやって来た女がひたすら酒を飲む。
ほとんど言葉は発しない。
仕事もハッキリしないけど、お金はありそう。
女優の様にも歌手の様にも見える、けど秘書もしてる。
そしてリンチの様な謎の小人親父とグレーのスーツの「正確な統計、社会問題、常識」の3人の女性が付きまとう。
酒飲み女の相棒にホームレスの女性が加わる。
女は場面が変わる毎に服を着替えてる。
原色の真っ赤に青に黄色に緑、そして白と黒にシルバー、ひたすらモードや😍
黒の表紙の本に書かれた酒飲みの戯言「飲酒とは飲むことでは無い死ぬことだ・・・」云々・・・まるで中嶋らものエッセイか「今夜、すべてのバーで」や📕
壁に囲まれた西ベルリンの都市は煌びやかとは程遠い。
瓦礫が積まれたゴミ処理場に何もない野原。
戦後そのままの様な茶褐色の古びたビル。
運河を魚の形の遊覧船が走る⛴️
壁に囲まれた閉鎖された都市に眩いモードに彩られたデカダンと虚無感が漂う・・・
明日もわからないエネルギーと破壊衝動がアヴァンギャルドに渦巻いてる・・・😎

ある意味ワクワクした、あの時代を体感したい人にはオススメです😻
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