このレビューはネタバレを含みます
気が弱くて臆病者のシカゴ警察のウェインは、偶然ギャングのボス、フランクの命を救い、お礼にグローリーという美女と1週間だけ一緒に過ごすことになる。
最初は迷惑がっていたウェインだが、グローリーに同情するうち、2人はひかれあってしまう…。
ロバート・デ・ニーロがギャングのボスの女を好きになってしまう中年刑事を演じる恋愛コメディー。(NHK BSシネマの紹介文より抜粋)
冴えない刑事役のロバート・デ・ニーロも良かったけど、ビル・マーレーのギャングボスもなんか得体の知れない怖さがあって惹きつけられました。
彼、フランクは自ら経営する店で漫談するので、ギャグを日頃から考えているけれど、ちょいと凄んだり手下を使って人を亡き者にする非情さの振れ幅が大きいのです。
友達になろうと擦り寄ってくるフランクに
対して、しがない刑事のウェインの態度は矜持を感じました。フランクの言いなりには、抵抗したウェイン。
ウェインとグローリー(ユマ・サーマン)の ぎこちなさが ほぐれていく過程が良かったです。
ウェインの砂漠のような乾燥した生活に潤いをもたらすグローリーが魅力的でした。
気の弱い所のあったウェインが、少しずつ変化してゆくのが 微笑ましく思えました。
最後の殴り合いのシーンは、私は 好きでなかった。でも 執拗なヘビみたいなフランクを駆逐できて ウェイン、グローリーの二人には ハッピーな結末で何よりでした。