このレビューはネタバレを含みます
漁港での彼女たちの労働状況に対して、自身の不甲斐なさと無知への反省が込み上がる。とともに、女性が力仕事をやること、妊娠の責任、日本人の鎖国的な「外人」扱いなど、私が彼女になっていくようで、かといってその実態はするすると通り過ぎてしまいそうで何度も心を引き止めた。
日本の音は、とても冷たい。
こんなにも酷い刺激音だったのか。意味は分かっているのに、いつも聞き慣れていたはずなのに。車内アナウンス、列車の通過音、患者を呼ぶ声。いつだってあの音は彼女たちを歓迎してくれない。痛い。
音響の弥栄さんの撮った音は、この物語の冷気を一層強くさせていた。音響に最注目して鑑賞した映画は初めてかもしれないな、、
後半のフォンのシーンは間延び気味?言いたいことは分かるけど、フォンの妊娠のみでストーリーが進むと、他の2人がこぼれ落ちてタイトルが彼女たちである必要性が少し欠けるような気も。