このレビューはネタバレを含みます
映像が綺麗。音楽が素敵。
この感想はどう言葉で表そう。
心のどこかに寂しさ、苦しさ、辛さを抱えた人が車中泊で旅をする。
私にはそれが凄く幸せなように見えた。
孤独な時があれど、時間を感じながら生きてる。
強い、優しい、暖かい、人との関わりの話。
病気を抱えた人、大切な人を亡くした人、様々な物語を持った人たちが出逢って、一緒に楽しい時間を過ごして"See you on the road"と言って別れる。
巡り巡って「あなた前に会ったよね」と再会する。本当のさようならは無い。
私もFernみたいに生きたいと思った。
「変わり者と思われてるけど、人より勇気があって自分に正直に生きてるだけ」、そんな風に生きたい。
私自身、ひとりで孤独を感じられることが幸せだと思ったりする。人に囲まれた孤独は辛いし苦しい。孤独を感じたことがない人も幸せだとは思うけど、孤独を感じているからこその幸せもあると思っている。
自由には孤独がつきものだし、その勇気が無い人は群がる。身勝手かもしれないけど、私は孤独に自由に生きたい。
作中のFernは幸せ者だと思う。
本人は大切な人を亡くして、場所を無くして、孤独を感じてる。でもお金が足りない時に助けてくれる家族も、一緒に居ようと誘ってくれる人もいる。自由に生きつつも困った時に助けてくれる人がいるのはとても幸せなことだと思う。