Wikipediaによると、主演のフランシス・マクドーマンドは40歳代の頃から「65歳になったら、RV車で気ままに暮らしたい」と言っていて、車上生活に自由とロマンを感じていたとか。
しかし、2017年に発表されたジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド ：漂流する高齢労働者たち」に衝撃を受けたマクドーマンドは、車上生活は経済的な苦境と結びついたもので、彼女と同じ60代の人が車上生活を余儀なくされる事も珍しくないのを知る。
車上生活の実情や生き様を映像化するために、映画化権を購入し自ら主演した、そうだ。
アメリカ西部の路上に暮らす車上生活者たちの生き様を、大自然の映像美とともに描いたロードムービーは、マクドーマンドとデヴィッド・ストラザーンを除いて、実際に車上生活をしている人々が出演していて、よりリアルでドキュメンタリーな感じがした。
雄大な自然の映像美は、大きなスクリーンで体験するべき作品。
「ホームレスではなくハウスレス」
心に残ったセリフ。
数々の映画賞を受賞したのは納得。
