明日からの『エターナルズ』に備えて、ジャオ監督作品を鑑賞。
Disney＋の見放題有難い。
おそらく、まだこの映画を本当の意味で理解できていないだろうし、感動できていないかもしれない。
それでも、今観れて良かったと思う。
「人は生きるために生きている。」
そんなことを感じた。
この映画に起承転結な物語は存在しない。
ただひたすらに毎日を生きるノマドたち、その人生の一部を切り取っただけである。
無気力なわけでなく、何かを成し遂げるわけでもない。純粋に、全力で、生きている。それ以上でもそれ以下でもない。
これぞ人生、ということなのかもしれない。「ただ生きる」ことがどれほど難しく、それゆえ尊いことなのか。
その生き方について優劣や正誤を問うことなど、極めてナンセンスだと思う。
決してノマドに共感できたわけではない。今の自分はまるで違う環境にいるから、もっと歳を重ねた時に観たら違ってくるのかもしれない。
しかし、だからこそ、今その価値観を知れたこと、人生の意味を考えるヒントを得られたことが嬉しい。
若い世代こそ観るべき映画。
