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ノマドランドのblueのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.2
映像美、劇判美。
自身の人生観を深く考えさせられる、
そんな美しい放浪ロードムービー。

この映画で少し意外だったのが、
人間関係描写が割と多いことです。
1人で生きていくというのは思ってる以上に
難しいことなのかもしれません。

主人公はよく遠くを見つめている。
何を考えているのだろう。
もしかしたらずっと、過去に囚われてるのかもしれない、過去が離してくれないのかもしれない。
愛に飢えて愛を求めながらも、彼女はひとり彷徨う。
それが彼女なりの保身なのかもしれない。

人間というものはとても愚かで面倒臭くて美しい。

放浪しながらも自由を求めながらも、
自分という意味や生きる意味を探し彷徨う自分探しの旅。
普通の日常よりも自身を見つめられる分、人によっては闇に蝕まれていくのかもしれない。果たしてそれは自由なのか。
孤高で孤独なのか。

そんな事を考えていました。
そんなことを考えてしまうような映画でした。

癌のおばあちゃんのシーンと望遠鏡で木星を覗くシーンと詩を呟くシーンが好きです。
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