ダニエル・カルーヤとラキース・スタンフィールドという配役は完璧だけど、同志愛や葛藤や逡巡する描写に物足りなさが残る。
カリスマ性溢れる演技で民衆の力を訴え心を掴むカルーヤの革命のスピーチ場面は白眉。
あとジェシー・プレモンスが良すぎる。
過激で物騒なイメージが強いブラックパンサー党の違う側面が見れたし、実際に黒人のみならずプエルトリコ人の自衛組織や白人低所得者層の政党と連携したフレッド・ハンプトンの懐が深い人柄に畏敬の念を抱いた。
フーヴァー長官率いるFBIの所業はつくづく最悪…。
辛い後日談にH.E.R.の歌声が沁みた。