のすけ

親愛なる同志たちへののすけのレビュー・感想・評価

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)
3.4
1960年代にロシアで実際にあった事件を元にしているらしい。
今のロシア問題に重ねて観てしまう。
まあロシアに限らず悪い歴史がずっと繰り返されているのが現実か。

平和ボケの日本にいると、現地と同じ感覚で観ることは叶わないが、それでも不条理に愕然となる。
一人一人の個人の感情や意見は書き消され、駄目なトップにひたすら従順な、集団の中でIQがガクンと下がった低能集団が国を率いる恐ろしさ。歯止めが効かない。
個人の足し算が=「集団」ではない以上、集団はまた別の生き物。
いくら優秀な人材を集めようが、必ずしも優秀な集団にはならない。やはりトップ次第か。

「国のため」という言葉は、いつしか「自分のため」という保身に塗り替えられ、手段の目的化が横行する。
なんだかなー。