レイチェル

ニューオーダーのレイチェルのレビュー・感想・評価

ニューオーダー(2020年製作の映画)
4.0
ミシェル・フランコ監督作品は『母という名の女』『父の秘密』を観てどちらもショック過ぎて最高だったので前のめり鑑賞。あの2作品は家族の話だったが、本作はいきなりのスケールアップ。国の体制が覆る話。

メキシコは怖い。映画を観ては何度も思うけどそれは麻薬組織とか堅気じゃない人々が怖かったのだけど、普通に暮らしている人々も暴徒化すると脅威だった。

たぶん反体制派の貧困層が水面下で結束して富裕層に攻撃を仕掛ける作戦をこっそりと練っていたのだろうけど、組織内にも裏切り者がいたり、彼等を制圧する兵士たちも暴徒化したり誰が誰やら大混乱。

主役の女の子は良い人なのに散々な目に遭い、さらに散々な目に遭い、遭い続け…
こんなに救いのない展開だなんて。

この映画を観ていて気になったのは20万ペソって日本円でいくらくらい?で調べると50万円くらい。昔の使用人に貸してくださいと言われてすぐに貸せないかな。貸してあげて欲しかったけど、だからと言ってハッピーエンドには絶対ならないのね、この場合…

衝撃の地獄絵図に打ちのめされた。
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