ニューオーダーの作品情報・感想・評価

「ニューオーダー」に投稿された感想・評価

andard

andardの感想・評価

4.0
社会の問題を結婚式の日に悲劇に見舞われる新婦を通じて描く話。

ポスターがいい。
問題の表出させ方がとてもうまくて、見たあとにどうしたらいいんだろうと考えこむ。
メキシコにおいてどれくらいにリアリティがあるのかわからないけど、すぐにでもおきてしまいそうにも思えるのが恐ろしい。
人を撃つことに躊躇がない人には打つ手が思い浮かばない。

緑色も良かったし、赤い服もよかった。

息子の面影こ主演の女性が全然違う雰囲気を出していて驚いた。
自分の結婚パーティーが瞬時に修羅場と化すのみならず、難を逃れたはずが地獄の入口に叩き込まれることになったヒロインの顛末が、あまりにも悲惨すぎて、可哀想などという感想が陳腐となり言葉を失いながら、久しぶりに全く救いの無い結末に呆然としてのエンドロール。
また“無音”とか、ムダに余韻に浸らされて更にいたたまれなくなっていく…
軍部介入による“新しい秩序”とは、こういうことであるな。たとえ有力者と相対するとしても、組織の“秩序”が保たれるようにすることが最優先なのだから。
木

木の感想・評価

-
次に何が起こるのか怖くてたまらなくて、今のうちに怒れることには思う存分怒って意見を持って示しておこうと思った。もうどうにもならなくやる前にマジ言わなきゃ。みんな選挙いこう。泣

富裕層と貧困層が対立させられてて、格差を埋められるのはそのシステムをつくる政治家しかいなくて、その人たちだけがずっと綺麗ですました顔でいてめっちゃ怖かった
たたみ

たたみの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マジで"最悪"しか起こらない、、、
オエ〜!!!!

しかもその最悪さが、悪趣味エーガ的な戯画化されたものではなく、今にも現実で起こり得る最悪なので、より一層オエ〜〜〜!!だ!
このエーガですごいのは、凄惨さもさる事ながら、
普段エーガなどの作品で見るパターンや定石を見事にひっくり返してみせていて。
つまりは善行をした奴から軒並み不幸になっていく!!
ヘラヘラとした日和見の奴や、地味なフィクサーみたいな奴が結局一番得してるって、マジでリアル〜!!あるある〜!

こんな最悪のジェットコースターを90分以内でテンポ良く処理し、そして、マジで最悪の連続で魅せていくので、ゲロ吐きつつも、とんでもない傑作。二度と見たくないけど、マジで傑作。
かすみ

かすみの感想・評価

4.0
Order -順序・秩序といった意味もあります
まさにNew Order、すなわち新たな秩序。

国や政府が崩れかけ、何かが変わろうとする
そこに至るまでの混沌とその恐ろしさ
逃げ場なし。

辛い・きつい・見たくない…
けど先が気になる、そんな1本です。
勿論、"映画として"よくできた映画でした

・無駄を削ぎ落とした約1時間半の地獄
前半描かれる微笑ましい場面から一転、
気づいた時にはもう地獄、地獄、地獄。
逃げ場のない恐怖と救いようのない現実が畳み掛けて押し寄せてきます。
スクリーンに映るその光景を押し付けられ飲み込まざるを得ません。
フィクションではあるが、この"現実"が有り得そうなこと、そこが鑑賞者が感じる恐怖の起因となっているのでしょうね。
特に気がついた時にはもう遅い。

ご時世的にも目を背けては行けない作品だと思います。
見たくない描写や設定が多いですが、
"映画として"なら充分楽しめるかと。
ちなみにオチが最高にアレで衝撃でした。
MCATM

MCATMの感想・評価

4.5
ミシェル・フランコの欠点、すなわち「観たくないものをあぶり出してはいるが、それだけでは?」という欠点を見事に払拭した一本だと思う。暴力革命が成し遂げるのは、平等や平和ではなく、次の抑圧である、という普遍の真理を描くと、かくも胸糞悪いディストピアが完成する。ラストの諦念には驚愕したね。「国家」「政府」といった権力構造の中で起こっていることがシンプルな寓話として示されている。
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

3.8
裕福な家庭に育ったマリアンは、自宅での結婚式の当日、上流階級の賓客を招いてパーティーを開こうとしていた。自宅の周囲では貧困層の不満から暴動に発展する兆しが見え始めており、やがてマリアンの自宅にも暴徒が乱入する事態となった。大混乱の中で犠牲者が発生するも、それはほんの始まりに過ぎなかった・・・

冒頭でマリアンの自宅に掲げられた抽象画が次第にズームアウトしつつ、ショスタコーヴィチの交響曲第11番「1905年」の冒頭のメロディが流れる。
「血の日曜日事件」を扱った表題音楽の傑作とされるこの曲は、事件当日の朝の不穏な空気を象徴するメロディから始まるのですが、この映画の空気を象徴する場面として非常に強い印象を残します。

劇中で登場する国旗から映画の舞台がメキシコであることが分かるのですが、それはメキシコ特有の問題というよりも、中南米の国々で多発する貧富の格差と貧困と結びついたゲリラ活動やテロ、政府の無策と腐敗といった複合的な政情不安の要素が多層に渡ってコラージュされた、一種のメタファーであることが次第に明らかになっていきます。
冒頭の結婚式に上流階級の人々が集まってくる場面では、使用人として働く者の不満や、周囲で暴動が起きているにも関わらず、まったく他人事のように緊迫感のない上流階級の関係者の安閑とした様子が描かれます。
暴徒が乱入してからの阿鼻叫喚の様子とそれに続く悪夢のような出来事の連続は観ていて大変辛いものがあるのですが、描かれているのは登場人物たちが目の当たりにするほんの一部であり、この暴動が革命なのか、単なるテロなのか判然としない。
事態がよく把握できないままに登場人物が巻き込まれながら逃げ惑う様子は、当事者の一人称目線として描くことで事態を把握できない不安と恐怖を追体験することになるのです。
実際これが暴動なのか革命なのか、といった問題は前述したようにメタファーであると考えれば、それが何であるのかは物語のテーマからすれば、たいして重要ではない、ということでしょう。
それが暴動であれ、革命であれ、巻き込まれた人々の立ち位置によってその命運は大きく変わり、正義なのか悪なのかも見方によって変わるということかと思います。

阿鼻叫喚の地獄の後も物語は終わることなく、予想もしない形で更に悪い方向に変転していきます。
終わることなく続く、更なる悪循環は、物語がどのような形で収束するのかまったく予想できないのですが、この無間地獄とも思える状況こそ、中南米諸国の多くが抱える問題と地続きな“リアル”なのだと思い知るのでした。
そして、最後まで見届けると、この映画の表題の意味がようやく理解できるのでした。

エンドクレジットに冒頭の抽象画が1978年生まれのメキシコの画家オマール・ロドリゲス=グラハム(Omar Rodriguez-Graham)による「死者だけが戦争の終わり見た(Solo los muertos han visto el final de la guerra)」であることが掲げられます。
この絵の表題はプラトンの名言から採られているのですが、この映画で描かれる地獄は、まさに死者にのみ終わりが訪れたのだ、という絶望的な皮肉が込められているのでした。

このレビューはネタバレを含みます

暴徒化したメキシコのディストピアを描いた映画。幸せそうな結婚パーティーが暴徒の乱入から一気に崩れ去る。

この映画って、強盗や誘拐、性的暴行、殺人と暴力が蔓延るけど、何か新しい秩序ができるわけでもない。
 目先の欲望と暴力は混乱を生み出して、連鎖的に連なっていく。結局、ラストは軍が暴力装置として支配するのを見て、そう感じがてしまいました。
印象としては『息子の面影』と比べると見劣りするかなという感じでした。
Yu

Yuの感想・評価

3.0
格差問題を描くスリラー作品。
富めるものが全てのパイを支配するこの世の中。持たざるものが反旗を翻す本作。とても空想ごとだとは思えない。
その点非常にリアルな世界観でよかったと思う。
ただ、割と擦られまくってるテーマだし、割と普通に感じてしまった。
レビュー等でかなり怖く胸糞悪いとかかれていたのでハードル上げてみたためかそこまででした
ただ普通に胸糞悪いし気分のいい映画ではなかったです
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