ククレ

スピードキューバーズ: 世界を見据えてのククレのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

私は昨年からルービックキューブにハマっていて、解法を覚えてからは、3✕3なら2分以内に解くことができる。(それ以上に大きいキューブは途方も無い手数を覚えないといけないので敬遠してる…)
何気なくNetflixの作品を探していたらこのドキュメンタリーを見つけた。興味持って観てみたら…なんと自閉症の少年の成長物語だった!パズルが自閉症の療育に使われるのは知っているが、こんなに大成できるとは…!

マックスの両親はどうやって息子と関わっていこうか、育てていこうかと悩む中、キューブと出会う。両親がマックスの能力を信じて大会に出場させてきたから、どんどんと社会性を身に着けていく。表彰台で他者を真似ることまでできるようになる姿には、感動して涙が出る…。
そして、マックスを受け止めて応援する王者フェリックスの姿勢も素晴らしい!カリスマでありライバルであり親友。彼がいたからこそ、マックスは成長できたんだろうな。

シドニーの大会がとても面白い。マックスは「7✕7、6✕6、5✕5、4✕4、片手(!)」の5種目に優勝するが、3✕3だけはフェリックスに敗れる。しかし、以前のように泣くことなく事実を受け入れる。そして、お互いに称え合ってその後も切磋琢磨していく…。「敗北で成長する」という言葉。キューブにこんなにも奥深い世界があったとは…!

観終わったあと、早速キューブをやってみるが…6秒台ってのはどう考えてもありえない…どんな思考回路で解いているのやら…。二人の天才に敬服します!
ククレ

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