Eladio Diesteの建造物を見ていくドキュメンタリー。セリフが一切無いどころかその建造物の背景・文脈が提示されることすらなく、一枚一枚写真に収めていくかのように固定ロングショットで建造物が部分的に捉えられていく。その不親切なコンセプトに最初は溜息が出たものの、追っていくうちに次第とこのテンポ感が心地良く感じられるようになる。カメラを傾けたり屋根の上に置いたりすることで通常人間の視点からは捉えられない視点から建造物が映され、新たな様相が生み出されていく……
面白くはないもののショットとテンポ感が心地良く不思議と見ていられた。