浅野公喜

生霊 IKIRYOの浅野公喜のレビュー・感想・評価

生霊 IKIRYO(1999年製作の映画)
3.0
ゲームクリエイター達が制作中のホラーゲームで狂ってしまう、世紀末に作られたJホラー。カオリ・タカハシ主演で、何故かチェッカーズのマサハル・ツルクもメインキャラの一人として出演しています。

主要キャスト以外の何人かの稚拙な演技に加え、合成や効果音、BGMはかなりチープとここでの評価の低さも納得。しかしドアにかけた手が唐突にはハサミで千切られる、ガラスの破片を顔に突き立てる、コギャルを刺し殺す(笑)といったショックシーンは割と充実しており、極めつけは「オーメン」か「ファイナルデスティネーション」と言わんばかりにトラックがバックした勢いで飛んできた鉄板で女性の体が半分に切られ、下半身を抱きしめる女性のそばを幸せそうな家族が歩いていく・・というコントラストが強烈なものまで用意と、個人的にはそこまでつまらなくはなかったです。ゲームのCGもそこそこ頑張っており、もっと予算をかけていたらそれなりに評価される作品になった気がします。

少し前に投稿した同時期制作のJホラー、「ライン」にも言えた事ですが、初代iMacらしきパソコンが写ったりポケモンショックについて言及したりと90年代後半という時代を凄く感じます。そしてこのゲーム会社、女性スタッフを絶対顔で選んでるだろ、と突っ込みたくなりました(笑)。
浅野公喜

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