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ビューティフル ドリーマーのSUのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

映画制作における、青春もの。だが、ここで描かれるのはごく表面的なもので、深みがなかった。
いわくつきの作品という設定に、ラスト近くで失踪することメンバー。その理由はたしかにそこが大事な訳ではないが、ちょっとやっつけ感がすごく、作品のドラマチックな部分に成り得るところが肩透かしを食らった感じに。

また、後々知る事になるが、制作することになる映画はうる星やつらな訳だが、うる星やつらの台本と8mmを見つけて、はたして面白いから絶対作りたいという気持ちが起こるのかというところも、説得力が欠けた。
そもそも、劇中劇=制作した映画が劇的に面白くない。というかどんな話かわからなすぎて、始めからついていけない。
うる星やつらを知っている前提がないと厳しいのかもしれないが、実際ラストにも流れる劇中劇の予告映像はまるで面白くないし、見たい気にもならない。見つかった8mmは同じかそれ以下のレベルと思われるため制作する気は起きないだろう。またアニメでしか表現が難しそうなものを実写で撮る気になるのか。。という部分が引っかかってしまった。

主役の子と、劇中劇を映画制作を通してオーバーラップさせて話なのだろうが、とにかくこの映画だけではよくわからない作り。短い上映時間でこの描き込みの足りなさは単純にもっと尺を使って深掘れば良かったのではと。
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