くぅー

ブラック・スネーク・モーンのくぅーのレビュー・感想・評価

3.6
まぁ、さすがにサミュエル・L・ジャクソンが主役を張る作品は一筋縄ではいかないよなぁ・・・あのジャケット写真にこのタイトルは、確信犯的に見る側をミスリードで縛ってる感があり、そんな一筋"鎖"な余韻にニヤリ。

妻を弟に寝取られた、元ブルースマンでクリスチャンでもある初老の自営農者・・・ある朝、自宅の庭に暴行で傷だらけの女が倒れてるのを発見し看病するが、やがて訳ありのセックス依存症だと知り、男は心の荒療治を始める展開。

タイトルはあるブルースの名曲からの引用で、冒頭にもブルースの解釈があって、いわゆる監禁モノとは一線を画す方向性を示す。

そう、それぞれに"黒蛇"を心の内に抱えてしまった者達の愛と再生のドラマと言うべきか・・・黒蛇の様な腰の動きが印象的で、その腰に鎖を繋ぐ演出が効いて来る。

なお、その他のキャストではクリスティーナ・リッチ・・・『モンスター』のあの役の外伝の様に、体を張っての熱演。
ジャスティン・ティンバーレイクもナイスなサポートを見せ・・・個人的にはラッパーのデビット・バナーの演技に驚く。

そんな訳で、ギター一本でブルースを唄うサミュエルが激渋・・・旅客機で蛇退治をした男とは別人だ(笑)
くぅー

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