くぅー

毒舌弁護人〜正義への戦い〜のくぅーのレビュー・感想・評価

4.0
“天有眼(天に眼有り)”

»上司の気分を害し治安判事の職を失って法廷弁護士に転身した男は、まずはある児童虐待事件に安易に取り組むが、大きな権力が動き無罪の母親を有罪にしてしまったのだった。

はい、このタイトルに惹かれたし、香港の法廷モノにはあまり出会ってなかったので鑑賞決定し…本国で大ヒットしただけの余韻には納得。

で、本気に向き合わずに無罪の被告に懲役17年の有罪にしてしまっての後悔、その2年後の再審が見所となりますが…猛省して大きな権力の闇に再度立ち向かう構図は王道。

そう、法廷モノを多く見てるとそれほどの特別はないとも言えるし、毒舌なのはラストだけなんだけど…巧みにアツくさせられちまいましたね。

にしても、香港でも権力で全てを牛耳る連中は居て、傍聴席から法廷をも支配しようとする横暴さには驚き…でも、香港の場合は検察官が我が国とは違っていて、これも効いてましたね。

うん、コモンセンスって言葉も印象に残る作品で…ラストでの香港の風景が違って見えてニヤリ。


なお、キャストではダヨ・ウォン…ちょっと児嶋一哉っぽかったですけど、見事な熱演ぶり。
レンシ・ヨウ…いい仕事してます。
ホー・カイワ…キー・パーソンな好演。
ツェ・クワンホー…流石のベテランらしさ。
ルイーズ・ウォン…こちらも熱演でしたね。
さらには、フィッシュ・リュウに、大御所マイケル・ウォンらのサポートも良き。
くぅー

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