さくらもち

犬部!のさくらもちのレビュー・感想・評価

犬部!(2021年製作の映画)
4.3
世の中にはこんなにも動物のために頑張っている人がいるんだなあ!!と深く感動した。

何より驚いたのは、主人公颯太の居住環境。室内でも土足で、部屋は犬猫のゲージだらけで、ほんとに住んでるのか疑ってしまいそうになる。

実習のために失われる動物の命(実験室でかわれてる動物)、飼い主が見つからないために失われる動物の命(保健所の動物)、自分勝手に放置されたために増えすぎた命(多頭崩壊の動物たち)すべてを慈しんですべてに全力で助けにいく彼の姿は素晴らしい。

あまりに胸打たれて、『犬は愛情を食べて生きている』を読了。モデル太田快作を知ることが出来て、あまり映画通りのお人柄に驚いて、再度感動しました。
命を助けることに関しての猪突猛進ぶりは映画と変わらず、花子への深い愛情もより感じました。


映画では、獣医になり動物たちを救っていく道を選ぶ颯太と保健所の所長になり保健所を変えていく道を選ぶ涼介、ふたつの道を描いていて、そこもとても良かったなあと思います。
みんなが颯太のように猛進できたらすごいけど、それでも失う命について躓いてしまう人もいるってことを大事に扱っていてました。


ひとりひとりに広げること、知ってもらうこと、映画を観て動物たちの命の大切について考えてくれる人が増えたらいいなあと心から思います。
さくらもち

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