浅野公喜

白鳥麗子でございます!の浅野公喜のレビュー・感想・評価

白鳥麗子でございます!(1995年製作の映画)
3.5
勘違いお嬢様白鳥麗子が巻き起こす騒動を描いたコメディ。フジテレビと東映の共同制作だった「ぼくたちの映画シリーズ」の一作で同時上映は「花より男子」。

フィルム撮影ではない&テレビ畑のスタッフが作ったからか、映画というよりはスペシャルドラマ的な雰囲気と内容ですが、お嬢様らしく東京ドームを結婚式の会場にしようとしたりフェラーリをプレゼントしたりスケールが異様に大きい。そしてヤスコ・マツユキ演じる白鳥麗子はオーホッホと高笑いが耳に残る程にハマリ役と言え、苗字が変わるだけで結婚式を唐突に中止(挿入される「秋元麗子でございます!」という表示になったOPが面白い)するものの、受け身のお嬢様からちょっと成長を見せて爽やかに終わります。大した作品ではないのかもしれませんが、この時代の雰囲気が好きで楽しみながら観れました。

マサト・ハギワラ、激やせ時代のヒコマロにマサヒコ・ニシムラ、麗子の両親には故アキラ・タカラダとクミ・ミズノという特撮コンビとキャストは豪華で、主題歌のZARDの「サヨナラは今もこの胸に居ます」がエンディングの神宮外苑イチョウ並木も相俟って爽やかです。小椋監督は以前お会いした事が有ったのですが、今作をもっと早く観て感想を伝えたかった所。
浅野公喜

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