mylife

ザ・ファブル 殺さない殺し屋のmylifeのレビュー・感想・評価

4.0
代休を利用して平日の午前中にシネコンで鑑賞してみた。平日の朝なので勿論ガラガラであり密も回避出来て解放感と大きなスクリーンが心地良かった。

劇場での鑑賞はかなり久し振りで前作の「ファブル」を観て以来だと思う。やはり、劇場での鑑賞は没頭出来るし良いものだと再認識。

「ファブル」は特に好きな漫画でもあり今回の宇津帆編は最近になってもう一回読み返したエピソードでもあった。漫画を読んでいる内に映画もどうしても観たくなり鑑賞に至る。因みに、いつもは予備知識をほぼ持ち合わせてはいない事が多いが今回に限り全て網羅している状況でもある。

映画の感想としては、やはり面白かった。だが、予備知識があり過ぎるというのはやはり展開が読めてしまうので少しばかり楽しみが減ってしまうような気がするのもどうなのかな…なんて。ただ、迫力満点のアクションは想像の上をいくものでありじっくり堪能出来たのも良かった。

前作では海老原や砂川など敢えて余り似ていないキャストではあったが、今回はかなり寄せてきているという印象。宇津帆役の堤真一は流石に安定している。これは予告編でも分かっていた事なのだが裏表の顔を見事に演じていたと思う。

だが、私が最初から気になっていたのは鈴木役の安藤政信。ロン毛を束ねた雰囲気がピタリと当てはまる。ただ、実年齢は46歳やよね…整形で若返る設定なのでもっと若々しくても良いと感じたが普通に見た目が若く見えるのでアリだとも思う。佐藤の言う殺し屋独特の“匂い”を纏っているようにも感じた。

ストーリーも飛ばし飛ばしながらにも割りと再現されていてファンならば楽しめる要素も多い。特にヨウコと鈴木のテーブルで対峙するシーンは漫画のままでかなりのテンションupでもあった。

例の仮設足場でのアクションは漫画には無いオリジナルではあるのだがテンポ良くスピード感も凄まじく思わず手に汗握る感じでもある。こういうオリジナリティは良いね。

ところで、次作は当然あるのかな…いや、今作がヒットしてもらわないと困る。次のエピソードが私の最も好きな話でもあるのだから。かなり気の早い話だが今から、山岡、ユーカリ、アザミを誰が演じるのかが気になりまくりである。あと二郎もね。特に山岡は余程の雰囲気を持っていないと演じきるには難しいやろね。
mylife

mylife