このレビューはネタバレを含みます
【カルト・ミュージカル?】
ようやく観ました、final cut。
小劇場でも満席に近い。
リメイク版は未鑑賞。
熱心なキリスト教信者でもある警官Howieは、少女失踪の連絡を受け、スコットランドの離島に単独で捜査にやってくる。
彼がそこで見たものは…。
歌詞のほぼ全てが性的?(^_^;)
でも歌は上手い…。
“Midsommar”観賞後なので、世界観に驚きは無かったのですが、本作では信仰内容や動機が明確なため、想像の余地がほとんどありません。
キリスト教 vs 異教という対立を際立たせた描写で、Howieの威圧的な言動は、強硬に布教を進めたキリスト教の歴史の象徴のようでした。何を信じようと個人の勝手だけれど、動植物の繁栄に必須な本能については、どちらの宗教の方が現実的か一目瞭然でした。
Howieはもっと早く捜査を切り上げても良いのに(帰れるかは別として)、嫌悪感を示しながらも好奇心を抑えきれずに留まっているようにも見えました。
島民の名前は、Rose, Willow, Alder, Rowanと植物由来が多い。
終始Howie目線だと最後は結構ショッキング。でも島民が、生贄は是非よそ者を、と考えていたことは意外と?人間らしいかなと思いました。毎年平気で身内を捧げるようだったら、一層狂気だと思うのです。
こんなことなら、Willowの誘いに乗っておいた方が、生贄としての価値を下げられた?!
当時、何の予備知識もなく鑑賞したら、さぞ衝撃的だったことでしょう。
Diane Cilentoはこの頃までSean Conneryの妻だったのですね。