日本のマンガの「名探偵コナン」で有名な「見た目は子供、頭脳は大人」から派生した言葉で、「逆コナン」というものがあるらしいです。シャザムがそれにあたるかどうかわかりませんが、前作から3年くらい経った設定で、6人の兄弟姉妹たちもリアルに成長していて、ビリーは17歳だそうです。もう子どもとは言えない年齢ですが、さすがに世界を救う“神”としては幼すぎるので、物語のテーマは維持されています。さすがにこのキャストで3作目は無理っぽいですが…。
あまり複雑な物語ではありませんが、“神の娘”の3姉妹は、みんな意志がバラバラで、そもそも何をしたかったのかわかりませんでした。娘と母と祖母の親子3世代のようなビジュアルもまぎらわしいです。
DCコミックスのヒーローといっても、もともと魔術師なので当然ですが、いろんな怪物が登場したりして、「ハリー・ポッター」のような世界観でした(まともに観たことありませんが…)。
終盤の彼女の登場は、かなり気分がアガりました。中盤のほのめかすようなシーンはないほうが効果的だったはずで、かなりの荒業をこなすだけだったのも残念です。
ギャグの要素は3姉妹にあてた手紙の文面くらいでしょうか。わかるひとにはわかる爆笑シーンがあったのかもしれませんが、それ以外は気付きませんでした。
なんだか悪口のようになってしまいましたが、前作の真冬の風景から一転してさわやかな季節のフィラデルフィアが清々しい家族の物語にマッチしていたし、ハイテンポで展開する子ども向けのエンタメとしては良作だと思います。