「アクロス・ザ・スパイダーバース」と同日公開というアメコミファンには盆と正月が一緒に来たような日なので仕事を休んで連続鑑賞。
いや、まさか同じ話だとは思わなかった。
「アクロス・ザ・DCユニバース」です。
とりあえず「マン・オブ・スティール」と「ジャスティスリーグ」の2本を観ておけば大丈夫ですが、面白がるために映画外のテキストを割と知っていなければならないタイプの作品でした。
かなり強引でトリッキーな脚本で、DCEUのリセットと変化球的なフラッシュのオリジンを成し遂げています。
ジェームズ・ガンのためにかなり地ならししました。
真面目くさった陰キャが多めなDCEUにおいて一服の清涼剤だったエズラ・ミラーが今作はマシマシで大活躍します。
そういうわけで今までのDCEUに決定的に足りなかったユーモアが多いのが特徴です。
アバンタイトルの良さと開幕早々のフラッシュ、バットマン、ワンダーウーマンの共闘にはかなり燃えます。
ただベン・アフレックとガル・ガドットとはコレでお別れかと思うと寂しい限りです。
マルチユニバースでの映画小ネタは面白かったですね。
ケヴィン・ベーコンの「トップガン」とマイケル・J・フォックスの「フットルース」は観てみたいかも。
マイケル・キートンの老バットマンは「ダークナイト・リターンズ」みたいで良かったですし、「スーパーマン レッド・サン」的な設定のスーパーガールを演じたサッシャ・カジェが凛々しくて良かったですね。
でも、これ使い捨てなん?
めちゃもったいなくない。
母親とのシーンはメチャメチャ良かったです。
でもエンディングの持って行き方がチョット合いませんでした。
「アクロス・ザ・スパイダーバース」が目指すものの手前というか大勢のスパイダーマンが飲み込んできたキャラクターはストーリーに隷属する物というところに落ち着いてしまった感があります。
ユニバース同士が衝突していくシーンのキャラクター達にはグッときます。
いや中でもニコケイ良かったよね。
長年の夢が叶って。
それだったらジョニー・デップのバットマンも見たかった。
オチは最高に笑いました。
彼がバットマンだったことリアルで忘れてました。
という事でアクアマンを除き全てリセットでジェームズ・ガンにバトンが渡ったのでお手並み拝見と行きたいです。