千里

ザ・フラッシュの千里のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

現行のDCEU最終作(なのか?)ということでIMAXレーザーGT/テクノロジー2D字幕版にて鑑賞。ヒーロー映画史上最高傑作という前評判の高さにかなり期待値高めで臨んだ。面白かったことは面白かったけど、んーいまいちノレず...といった感じ。

冒頭のジャスティス・リーグ面々の人助けシークエンスは最高だった!!フラッシュの高速移動の演出がこれまで以上に素晴らしくて感動していたら、ビルを登ってのスローで様々なことを行うシークエンス、バットマンのバイクでの追跡シークエンス、サプライズゲストなワンダーウーマンの登場、どれをとってもあまりに最高でこれは素晴らしい映画に違いないと期待が最高潮に高まった。

しかしそこからのフラッシュの過去への干渉と別時間軸且つ別世界の自分自身との邂逅。ここが意外にもゆっくりでくどく、退屈に感じてしまった。でも次のキートンバットマンのバットケイブ初公開シーンやスーツ着用には90年代バットマン4部作を見ていた自分はテンションは上がった。そこからのスーパーガール救出シーンはやや退屈であるものの、スーパーガールの初アクションシーンはやっぱり素晴らしく、再びテンションは上がった。

それから歴代の実写スーパーマンたち(まさかの実現しなかったニコラス・ケイジ版までw)やスーパーガール、ドラマ版の音速ヒーローの方のフラッシュまで映像があったのは嬉しかった!ドラマ版のグラント版フラッシュも出して欲しかったな〜。あと流石にジョージ・クルーニーバットマンが今後も出るってことはないよね...?笑

ただ恐らく一番の盛り上がりどころであろうゾット将軍たちとの対決シーンが意外にも盛り上がらない...スーパーガールのアクションがもっと観たかったし、バットマンは表情がいつ見ても最高ではあるのだけど、あの二人出しておきながらもう死ぬことが確定してるから諦めるしかないというのがなんか...今後もう出ないの...?と凄くモヤっとする。

また、その盛り上がりどころが中途半端なままスピードフォースの中でのもう一人のバリーの未来の姿(鎧の感じとか見てもサヴィターなのかな?)との対決ももう一人のバリーの自己犠牲で終幕だったので、スーパーガールにしろフラッシュにしろもうちょっと肝心なところでのアクションが見たかったなと。

一番問題なのがあれだけの過去改変でのやらかしの後、父親の冤罪晴らすためにまた改変してるのがなぁ...反省してないの?影響が小さければやってもいいの?

ラストのサプライズがアクアマンなのは今後もジェイソン・モモアがアクアマンとして出演するからなんだろうけど、他メンツはこういう決着の付け方で今後出演しなくなるのは本当に残念だし、モヤモヤが非常に残ってしまった。エズラ・ミラーの演技は本当に凄くて素晴らしかったけど、何の問題も起こしていない他メンツは最後だったりするのに色々問題起こしたエズラは残るところもモヤモヤ。


2023.06.25
2回目 : IMAXレーザーGT/テクノロジー2D字幕版にて。
スコア : 4.0→4.1へ。

初見時に納得いかなかったラストのバリーの選択に関して、序盤のアイリスとの会話の中で一応影響の大きさを考えた上で行動していることは今回の鑑賞で気づけたので、納得いかないことに変わりはないけど印象は多少良くなった。それにしても冒頭のスピードフォースにアクセスしての世界の見え方が変わる演出と救出シークエンスが本当に最高過ぎる。
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