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ザ・フラッシュのmitoのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.2
2023年70本目。
ザック・スナイダー印のDCエクステンデッド・ユニバースとしての初単体作でありながら、ユニバースのフィナーレ第1幕という位置付けになってしまった作品。

フラッシュ自体はジャスティス・リーグで既に登場済みなので、誰お前?といった感じもなく。
開始直後から他のスーパーヒーロー揃い踏みでこちらが身構える前にフルスロットルのアクションが繰り広げられる。

この時点で、
スーパーマンお前どこで戦っとんねん!?問題や、テーマ曲の大安売り状態に突入するワンダーウーマン、ヘスティアの縄によって突如童貞を晒されるバリーなど。正味10分で濃い展開に。

この後、フラッシュの速過ぎる故の時間旅行&マルチバース化が始まるのだが。
まあ、ある意味先の整合性を鑑みないからなのか、かなり強気のストーリーテリングを繰り広げる。

過去を変えたことで、まずは陽キャ化した過去の自分との自己嫌悪プレイ。
エズラ・ミラーの騒動を考えると大丈夫か?と思ってしまう脱ぎっぷり。
合わせ鏡のような自身がヒャッホーする様を見て「なんなん、コイツ」って絶望の顔をするバリーはいちいち面白い。

そして、マルチバース。
スパイダーマンがやってのけた新旧スパイディー勢揃いを更に遡り、予告編でもお目見えしているマイケル・キートン版のバットマンが登場。
画面に現れる度にこれでもかとバートン版バットマンのテーマが流れるのは少し笑っちゃうが同時に高揚感が半端ない。
地味に冒頭だけ出演のベン・アフレックもジャスティス・リーグやスーパーマンVSの時に比べて、かなりの好演技だった。
徐々にネタバレされているが終盤のサプライズも…これこそ本気で笑ったけどね。お前…あんなこと言ってたのに良いんか?(笑)

もう一人、マルチバースにより現れたMVPキャラ、スーパーガール。
良いよ、サッシャ・カジェ。
みんな言ってるけど、マジでスピンオフ希望!…とか言ってたら、既に幹部達と面談済みなんて情報も。楽しみ。

などなど。
正直、最後の最後で「ええやん、DCEU」と素直に言える快作に仕上がっているし、ジェームズ・ガン好きだから、新シリーズも楽しみだけど…ぐらい思わせるパワーはあった。
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