面白いとは聞いてましたが、まさかここまで面白かったとは……２時間２０分の上映時間が、駆け抜けるようにあっという間に過ぎ去りました。
マルチバースを扱った映画が二本同日に上映開始されるだけでなく、どちらも甲乙つけがたいほどの大傑作とは素晴らしい奇跡。初日にスパイダーバースと当作品をはしごした人はとんでもない多幸感に包まれたのではないでしょうか。
DCシリーズはあまり詳しくはないのですが、バットマン・スーパーマンという有名ヒーローなので、自分でも説明不要ですんなり分かって一安心。フラッシュについては存在も知らなかったくらいなんですが、それでも存分に楽しめました。
スパイダーバースと違ったマルチバースへの切り口で、こちらもかなり面白かったです。タイムパラドックスやバタフライエフェクトをうまく取り込み、笑いあり涙あり感動あり、とあらゆる感情を揺さぶられるとてつもない作品でした。この先どうなるんだ？という興味が最後まで尽きないまま、とてつもない吸引力で観客をひっぱっていく力強い脚本からは、このあとに続くであろうジェームズ・ガン監督率いるDCワールドへの期待が高まるばかりです。
