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ザ・フラッシュのKaZuiのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

💬「DCエクステンデッド・ユニバース(原語::DC Extended Universe)」(以下、DCEU)シリーズ第12作。DCUに繋がる物語...のはず。最高に良かったところと本当に残念なところが両立していて、思ったほどの満足感は無かった。DCファンには嬉しいサプライズの連続だったが、DCEUファン、もとい、ザック・スナイダー監督の『マン・オブ・スティール(原題:Man of Steel)』のファンにとってどうだったかと言われると微妙なのではないだろうか。演じたマイケル・シャノンも不満を漏らしていたように、ゾッド将軍やその戦いはあの展開をやりたいがための舞台装置でしかなく、『マン・オブ・スティール』で感じられたキャラクターの魅力はほぼ消滅。バットマン(演:マイケル・キートン)とスーパーガール(演:サッシャ・カジェ)は演者の芝居による魅力こそ溢れているものの、キャラの描き方そのものに魅力的なものはあまりなく、残念な仕上がりに。戦闘シーンに関しても、ガジェットを駆使して戦うマイケル・キートンのバットマンは格好良かったものの、やはり夜、というか、暗い場所での戦闘の方が似合うよなと思ってしまった。とはいえ、フラッシュのスピード表現に関してはかなり好み。フラッシュの映画としてその描写が魅力的に描けていたことは素直に良かった。なお、序盤のベン・アフレック版バットマンとガル・ガドット版ワンダーウーマンの活躍シーンは見ていて楽しかったし、DCEUファンとして興奮した。しかしそれが、ヘンリー・カヴィル版スーパーマンが登場しないことへの悲しさにも繋がってしまうというモヤモヤの残る内容だった。もちろん、最初に触れた終盤のサプライズに関しては心踊ったが、それ以上に昨今のDCのゴタゴタの影響やザック・スナイダー監督の作品で活躍した面々の降板といった事情を覆すほどの作品ではなかった。

初鑑賞:2023年6月16日
鑑賞方法:映画館
(ユナイテッド・シネマ札幌/IMAX2D字幕)
2023年120本目。
6月13本目。

🗣公開前から絶賛の嵐で、これは個人的に唯一の☆5.0であるエンドゲーム超えすらあるか!?などと期待していましたが、蓋を開けてみたら面白かったは面白かったけどそれ以上に色々残念で、なんだかなーという感じです。
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