地上最速のヒーロー“フラッシュ”は父の冤罪と母の死を回避するために時空の壁を乗り越え、過去へタイムスリップ。そこで母の命を救うことに成功する。しかし、未来へと戻るときに何者かの妨害で能力が覚醒する前の自分がいる時空へ飛ばされてしまう。そこは母は生きているが他のスーパーヒーローがいない世界であった。過去を歪ませてしまったフラッシュの未来はどうなってしまうのか?
フラッシュが過去を変えたことでスーパーヒーローたちの歴史が歪んでしまう物語⚡️
今回の主役はDCシリーズで最速のフラッシュ。大食いでおしゃべりな性格でジャスティス・リーグではおチャラけ担当な印象を持つキャラ。
けれども、本作はフラッシュの死んでしまった母や能力覚醒の瞬間などヒーローとしてのオリジンを知れるストーリー。過去と未来を題材にしたシリアスな展開で重厚な印象を受けた。
特に母の死を受け入れた瞬間は胸が締め付けられるような感覚に。よくあるヒーロー映画だと決められた運命なんてぶち壊してやる!という展開が多いところ。しかし、この作品では変えられない運命もある、それを受け入れるのが大切だと普通とは真逆の展開に。過去へ戻ることができるフラッシュがこの決意をするのが衝撃的だった。
そんなストーリーと同じくらい個人的に良かったのがバットマン。
これまでDCシリーズでバットマンといえばベン・アフレック。しかし、今回はマルチバース。平行世界のバットマンを演じたのはまさかのマイケル・キートン。かつてジャック・ニコルソンの狂気的なジョーカーと戦った歴戦の猛者。その姿を再び見ることが出来るだけでファンとしては嬉しすぎるサプライズ。
「スーパーヒーロー映画史上最高傑作」も納得の満足感!