“捨てるなら、最初から産むな”
“生まれてくれて、ありがとう”
人間は誰もが望んで産まれたわけではない。だからこそ誰かに望まれて、誰かに愛されて、そして”生まれてくれて、ありがとう”って言われるべき存在である。
登場人物はみな、何かとワケありで、自分の居場所が見つからない人たちである。
しかし、そんなワケありな人たちで始まった旅の中、お互いがお互いの居場所になり、やがて、血の繋がりのないが、”家族”のような存在になる。
だんだん映画が進むにつれ、登場人物が赤ちゃんに愛情を抱いていく様子が余計に切なくさせて、途中から涙が止まらんかった。
最後は、産まれる命に対して、より多くの選択肢を与えるのが、大人の責任であると改めて感じた。
いろんなセリフやシーンに心がぎゅっとなり、余韻が非常に残る映画だった。