ムラ

ベイビー・ブローカーのムラのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
3.5
映画のテーマは今更言わずもがなだけど、どこに落とし所をつけるのかなって所に注目しながら鑑賞。

そもそも赤ちゃんには意思もなければ、環境を選ぶ自由なんてものもない。責任を放棄された途端に不安定になって、大人や社会が理由をつけて環境をつくるしかない。そこに正解ってあるのかなぁって個人的には思ってた。

映画では母親、ブローカーの2人、追う刑事にもそれぞれ背景があって、でも弱いものを守りたいって部分では細くつながってる。万引き家族で描かれてた擬似家族からさらに多様性みたいなものをより広い範囲で提案してるのかなって感じた。

弱いものを守る事に形や登場人物なんてのは所詮取るに足らない事。簡単な言葉だけど人への希望みたいなものをなんとか肯定しようとしてるのかなって個人的には感じた。

映画としては、直接的な説明みたいなセリフが多いのが気になった。小説とかで読んだみたい。あと、これを日本で作られなかった事が悲しい。。
ムラ

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