出てくる登場人物、悪人か善人なのかわからない。いやもうそこで分けるべきでもない。
子供を捨てる母親、それを商売にする人、親になりたい夫婦、母親に捨てられた子。
何のために自分が生まれてきたか、このさき生きていて希望はあるのか、他人を幸せにできるか、親子とは、血のつながりとは何か、一つの作品で色んなことを考えさせられる。
重たい題材を扱っていて、実際こういうい事が行われているという事実を突きつけられて、とても辛い気持ちになるけど、そこを説教くさくしていない所が救いになっている。
全体的にほのぼのした空気で話が進んでいく所は、登場人物のセリフの裏にある気持ちが見え隠れしてかえって胸を打つ。終わり方も希望がが見える終わり方ですごく好き。
韓国の俳優人の層の厚さにも驚くし、やっぱり是枝監督の子役のイキイキとしたところを引き出す演出はすごいと思った。
