ぺん

ベイビー・ブローカーのぺんのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
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しまった、途中かなり眠くなって見逃してしまいました…是枝監督のティーチイン上映に行く予定なので、もう一度見直します。

疲れてたのもあるんでしょうが、前半のテンポがゆったりで寝落ちしてしまいました…監督が「真実」を撮った名残か、フランス映画のテイストもちょくちょくある気がした。
このゆったり静かなムード、韓国の観客的にはどうだったんだろう?

養護施設以降のロードムービーの雰囲気は瑞々しくて素敵だった。
やっぱり是枝作品は子供が参加すると躍動感が出て面白くなる。
特に洗車シーン、役者たちが楽しんでいるのが伝わってくる。
ここ数年ドライバー役が多い気がするソンガンホは今回も憎めない親父役。
なんやかんや和気藹々とし出す凸凹ブローカーチームに対し、警察チームは車の中でジャンクフードばかり食べているのが陰湿な感じ。
この「育てられないなら産むな」と呟いていた刑事ペドゥナの眼差しを通し、観客たちも、育てたくても育てられない母親たちの事情を見つめていく。

役者もキャリアのある人ばかりの中で、ソヨン役のIUは初めて観ましたが上手かった。
後半、観覧車のシーンで本音を吐露するところは特に良かった🎡
社会批判的メッセージはそこまで強く感じず、生きにくさを抱えている人たちを肯定する優しさの方を感じた。

ラストに全てがスッキリする訳ではないし、綺麗にまとめられすぎて納得いかない部分もあるけれど。
例えカタギではなくとも、情や暖かさを滲ませるソンガンホのキャラクターありきの前向きな終わり方だと思う。
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