みここ

ベイビー・ブローカーのみここのネタバレレビュー・内容・結末

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

結構前に映画館で見た作品。
予告と題名的に怖くて、暗い映画と思ったらそんなことはなくて家族について考えさせられた映画だった。母と二人で見たためさらに号泣した。

有名で好きな俳優さんばかり出ていて、凄く演技が上手でに引き込まれた。みんな他人なのにあそこまでお互いのために行動できるって家族は血のつながりだけじゃないと感じた。

ガソリンスタンドでの洗車のシーン凄く幸せな気持ちになれた。子役の男の子が暗いストーリーの中でみんな笑顔にさせてくれる良い役。

悲しいながらも優しい気持ちで見れる作品。カンドンウォンがとにかくかっこよくて、観覧車の「僕が許すよ」のシーンは凄く胸が締め付けられた。

驚いた場面があって

電車の中でソンガンホがIUに「ウソンを迎えに来るつもりだったのか」と聞き、電車がトンネルに入りIUの顔が暗くなる、トンネルを抜けて顔が明るくなり「わからない」と言う場面。

IUが息子を犯罪者の子供にしたくない、一人で育てられるのかと言う不安があり
絶対に迎えに来るという自信(幸せな将来は難しいため)がなかったという暗くてつらい気持ちが伝わった。
そしてその表現の仕方に凄く驚いた。

また、IUの殺人に関して具体的に表現しなかったのも良い。偽装家族のシーンが際立つし、サスペンスぽくならないため。

是枝監督の映画を見たのが初めてだったがもっと他の作品を見たいと思えた。すごく心に残った映画。
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