IUちゃん出演ということで、観るのを楽しみにしていた作品。
テーマは重いけど、作品のタッチは重くないので観やすかったです。(ちょっと画面が暗かったけど！) 心に刺さる台詞や心に残る印象的なシーンが多くありました。
是枝監督作品なので、日本らしさと韓国っぽさ、両方を感じられるのが面白かった。
ベイビーボックスに預けられた赤ちゃんを子供が欲しい人に売るという、人身売買のようなことを行うベイビーブローカー。勿論許されないことだけど、単純な善悪の価値観では測れなくて…ブローカーの2人、サンヒョンとドンス(ソンガンホとカンドンウォン)がお金の話をしながらも、子供のことを考えているのが分かるし、子供のためには何が幸せなのか？を考えると完全に悪だとも思えず。
ブローカー2人と母親(IU)＆赤ちゃんに、施設からついてきた子供が加わって、里親探しの旅に出るのですが…
血の繋がりはないのに傍から見ると家族のような不思議な関係性の4人で、赤ちゃんのお世話をしている様子が微笑ましかったです。洗車のシーンにはほっこり。
ベイビーボックスに赤ちゃんを預ける母親ソヨン役のIUちゃんは、「マイディアミスター」の役を思い出すような雰囲気でした。他人に心を開かず暗い表情だけど、少しずつ本音が見え隠れしてきて…ソヨンの抱える複雑な感情に心を揺さぶられました。
「生まれてきてくれてありがとう」の台詞のシーンが泣けた。。生まれてくる命全てにその言葉がかけられるべきなのに、そうではなく守られない命もあり…そういうニュースをよく目にするので、余計に胸に込み上げてくるものがありました。どんな生まれ方でも、産みの親の手から離れたとしても、みんな変わらない尊い命で、生まれてきただけで感謝され歓迎される存在なんだよ、という温かいメッセージを感じました。
ソンガンホ、カンドンウォン、IUちゃん、刑事役のペドゥナ＆イジュヨン、みなさんハマり役！(と思ったらソンガンホ、カンドンウォン、ペドゥナの3人は当て書きだったんですね～納得！笑) 他にもリュギョンス、キムソニョン、イムセン、イドンフィなどなど豪華キャストで嬉しかった～！子役の子が伸び伸び自然体で良かったし、赤ちゃんもとっても可愛かったです♡
