刻んで見ていたから深く入り込めなかった。
作品に没頭するなら、ながら見や中断はしないほうが良いですね。
私もこれまで、コインロッカーに置き去りになるなど悲惨なニュースを見て、
「捨てるなら産むなよ、クズが。」
と心で思ってました。
しかし、娘の出産を経て1年間の育休を通して学んだ事は、
『赤ちゃんは一人で幸せに育てるのは過酷すぎる。』
『かけた苦労と愛情に比例して愛着は増えるのかもしれない。』
ということ。
美味いご飯じゃなく、素敵な景色でなく、一緒に笑い合った思い出こそが色濃く記憶に残る。
ということ。
「あそこに連れて行って」
「どこだ?」
「洗車」
親の愛は知らなくても、自分を信じて愛してくれる人の輪の中にいるだけで、幸せになれる。
「産む前に殺したら、産んだ後に殺すより罪は軽いの?」
中絶はその子の人生のチャンスを、本人の意思に関係なく奪っている行為とも言える。
一方で、「捨てられた」という十字架を背負って育つ人生を与えてしまうとも言える。
それでも、後者の人生を歩むことになっても、周りの大人たちとの関わり方で、幸せは得られるはず。
まずは、自分の周りにいる知らない子どもたちにも、一緒に楽しめる機会を作ってみたいと思わせてくれた作品でした。