このレビューはネタバレを含みます
「女性らしさ」の強調により社会に出ることに違和感のあるアリサと、恐らくMtFもしくは女装家であるローラの偶然の一晩の話。
賛否両論は多分、LGBTqとジェンダーをごっちゃごちゃに描いてるからだと思う。
アリサとローラのキスまではFtMのアリサとMtFのローラの話…かと思いきや、ダンスは男女そのままだし、ラストアリサはなんだかとても"女"のような顔を見せて女性として装い社会に出ていく。
ということは、アリサは「セクシュアリティがどうこう」というよりもただ、「女」に納得がいってなかった女性だったのかな、という印象。
それが、ローラという「本来の自分に抗い、そうありたい自分の姿を追う人間」に出会ったことで、自分の在り方について考えるきっかけになったよという映画。
だからセクシュアリティというよりジェンダーの話だと思った。
でもLGBTqとジェンダーがごっちゃになる描かれ方してるので、本当にそういう意図があるのか、それとも同一視してしまってるのかは正直わからない。
台詞の選び方が良かった。
ただ「男がいることはばれてる」のくだりで、アリサがFtMだということを暗喩してるのかなあって思ったんだけどなあ。