2019年に発表されたヨルゴス・ランティモス監督の約12分のショートフィルム。
マット・ディロン演じる主人公は、妻や子供達と暮らすチェリスト。ある日、電車で一人の女性と会うことから物語は一変するー。
出てくる人物名のテロップが次の行に移行すると欠落する文字。模倣して何かが欠損しているにも関わらず、気付かない周囲。相変わらず見事なカメラワークと立ち込める不穏な空気は流石。
タイトルの「NIMIC」は模倣を意味する「MIMIC」にすら成り得ていないことを表しているのか?不完全でも代えが利く世界が、このまま加速していく先に待ち受けるものとは…。
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