【悪の制服着るうち、皮膚になる】
Netflixヒンディー映画近作。今よりずぅっと汚職天国、腐敗デフォだった80年代ボンベイ警察で、その病巣を内から抉らんと挑む、若き警官と、彼らの長。
元は実録だそうだがこの物語、快作になってはいけないのに快作でした。ある意味、開き直って作っている気が(笑)。
面白いのは、警察学校では劣等生の方が上昇志向もなく、何物にも染まっていないから“獅子身中の薬”として役立つ、てことで、成績下から選ぶのですよね、インディアン・アンタッチャブルのメンバーを。
浄化計画は手応えあるも、やはり病は強靭で、メンバーは徐々に、悪に侵されてゆくが…。
80年代の話ですが、70年代ポリスアクションの味わいで、半ばB級アクションに踏み込む軽さが、逆に魅力でした。
インド映画で、ここまでサラリと短尺で楽しめる映画って、私には珍味でした。
ホントは、めっちゃ重い話だからね。正解だと思います。糖衣錠にしないと呑めなかったことでしょう。
<2020.11.5記>