虎舞羅ーコブラー

AK-47 最強の銃 誕生の秘密の虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

AK-47 最強の銃 誕生の秘密(2020年製作の映画)
4.0
世界で最も数多く生産され、今なお使われているアサルトライフル「AK-47」の誕生秘話を描く作品。

べべべっちさんのレビューで気になり鑑賞。
劇場で“ガンマニア必見”と宣伝されていたそうですが、その言葉に間違いはありませんでした。一人のガンマニアとして見ても、十分満足出来る内容でしたね!
現在では数多くのゲームやドラマにも登場し、荒野行動ユーザーなどからAKとして呼ばれるこの銃。私の周りのユーザー方は「AKは反動強すぎて使えん」とおっしゃっており、私は片隅で「AK-47は銃の歴史を変えた名銃だぞ…、もう少し優しくしてくれ…。」なんて考えています。(なお、自身はプレイしていない様子)
本作では激しい戦闘描写はオープニングだけに留まり、“祖国の為に活躍したい”という思いを掲げ、独学で銃開発を行うミハイル・カラシニコフを描きます。
史実に基づき忠実に映像化しているので、とても見応えがあります。銃の試射やトライアル試験も、ガンマニアが見ても納得の出来栄え。まだ若いカラシニコフたちが手作りで銃を完成させるシーンや分解シーンも、一つひとつが面白い。
カラシニコフがどんな苦悩をし、どのようにしてAK-47を完成させたのか。そこには感情を突き動かすドラマがあり、そして愛する人との出会いがある。世界に名を轟かせ、一躍有名になったものの、数多くのテロや紛争で使用されています。「私はあくまで祖国を守るためにこの銃を作った」という言葉通り、結局は使う人に委ねられる。銃は逆らえない。だから、使う人の人格が全てになってしまう。
中々良い作品に出会えました!