マツモトタクシー

僕の名はパリエルム・ペルマールのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

4.5
マーリ・セルヴァラージ監督作品


弁護士を目指し法科大学に進学したパリエルム・ペルマール
ダリト(不可触民)出身の彼は素性を隠していた
仲良くなった女生徒ジョーの親族にその事が暴かれ激しい差別を受けることになる。。







以下ネタバレ


ダリト出身の監督がインドのカースト制度の暗部を圧倒的なリアリズムと幻想的表現で描いた名作



不可蝕民。。
この映画の中でも描かれているけど彼女側の親族達には彼と結婚したらジョーも殺さなければならなくなる名誉殺人になるという
もう相手が呪われているような考えなんでしょうね


以前聞いた話ではインドでは汲み取り式もまだまだあってそれが仕事だが道具を使うと道具が汚れるので他人の汚物を手で掬って処理する一族もいるという
僅かなお金も手渡しでは渡して貰えない
そこに生まれるともう一生他人の汚物を処理する人生しかない


この日本でも以前にTVで報道された番組でこういう話を観たことがある
京都の老舗の次男がある女の子と付き合うことになる
結婚をしようとしたら両親が探偵を雇い彼女の家柄を調べた
家にはそぐわないと別れるように云われたという
次男は絶対に別れないというと勘当されたという
お腹を痛めて生んだ我が子より家柄の方が大事なのかな
彼は彼女と結婚して子供もいるが孫の顔も見たくないし家には関わらないでと云われたとか
老舗は長男が継いでいる
長男も親に何にも言わなかったんだろうか
それとも親のいう通りだと思っているのか。。



詳しくは話せないけど身内でも似たようなことがあった
親戚のおばさんに「あのな○○の相手○○やろ、知らんか?」
「さぁ、知らんけど」
「あんた知ってん違うの?あの○り、○○やで違うの?」
「いや~どうなんやろ。。知らんわ」
「○○やって聞いたけどな、あんた知らんか?」
知っててもお前には云わんけどな
もしそうやと言うたらお前は○○式に出ないのかななんて考えたことがあった

特に関西は根強く残っている
東京23区は終戦後それを加味して昔とは違う区割りにしたので差別が少なくなったと聞いたことがある

もう平成になってたけどまだこういうこという人達がいるんだ。。
教育ってつくづく大事だと思った